【FPが解説】つみたて投資の始め方!僕が10年で1500万貯めた全手法

投資

こんにちは、ファイナンシャルプランナーの高橋健太です。

38歳、小学生の子どもが2人いる、ごく普通のサラリーマンです。
ですが、実はコツコツと「つみたて投資」を続けた結果、10年間で1500万円の資産を築くことができました。

特別な才能や、秘密の情報があったわけではありません。
社会人3年目の頃には、流行りのテーマ株に手を出して大失敗した経験もあります。

そんな僕がたどり着いたのが、忙しいサラリーマンでも実践できる、再現性の高い「つみたて投資」という方法でした。

「老後2000万円問題」や子どもの教育費、住宅ローン…。
将来のお金の不安って、他人事じゃないですよね。
その気持ち、僕も痛いほどよく分かります。

この記事では、投資で失敗した僕が実際に10年間続けてきた資産形成の全手法を、包み隠さずお伝えします。
投資が「怖い」「難しそう」と感じている、かつての僕のようなあなたへ。

この記事を読み終える頃には、「これなら自分にもできるかも」と、未来への確かな一歩を踏み出せるはずです。
一緒に学んでいきましょう。

関連書籍: 25歳からはじめる 月1万円で安心つみたて投資

  1. 【僕の実績公開】なぜごく普通のサラリーマンが10年で1500万円を築けたのか?
    1. 嘘偽りなし!僕の資産推移グラフ全公開
    2. 1500万円の内訳:つみたてNISAとiDeCoの黄金比率
  2. つみたて投資を始める前に知るべき3つの原則【僕の失敗談から学ぶ】
    1. 失敗談:流行りのテーマ株で50万円失って学んだこと
    2. 原則1:投資はマラソン。「時間を最大の味方につける」
    3. 原則2:普段は忘れるくらいが丁度いい。「ほったらかし投資」のすすめ
  3. 【完全再現】FPが実践する「つみたて投資」の始め方3ステップ
    1. ステップ1:証券口座を選ぶ【手数料で未来が変わる】
    2. ステップ2:非課税制度をフル活用する【国のお得な制度は使い倒す】
    3. ステップ3:投資信託を選ぶ【僕が10年持ち続けている銘柄も公開】
  4. 【継続のコツ】暴落も乗り越えた僕の「ほったらかし投資術」
    1. コロナショックで資産が30%減!それでも僕が続けた理由
    2. 家計と連動させる「先取り自動積立」の仕組み
  5. よくある質問(FAQ)
    1. Q: 月々いくらから始めるのがおすすめですか?
    2. Q: 教育資金や住宅ローンがあっても投資はできますか?
    3. Q: どのタイミングで始めたらいいですか?
    4. Q: 妻(夫)が投資に反対です。どう説得すればいいですか?
    5. Q: 10年後に1500万円を達成するには、月々いくら必要ですか?
  6. まとめ

【僕の実績公開】なぜごく普通のサラリーマンが10年で1500万円を築けたのか?

「本当にそんなに貯まるの?」と疑問に思う方もいるかもしれませんね。
まずは、僕が歩んできた道のりを正直にお見せするところから始めたいと思います。

嘘偽りなし!僕の資産推移グラフ全公開

これは、僕が投資を始めた2015年からの資産の推移を表したグラフです。
最初は本当に少額からでしたが、毎月コツコツと積み立てを続けることで、資産が右肩上がりに成長しているのが分かるかと思います。

もちろん、道のりは順風満帆ではありませんでした。
グラフが大きく凹んでいる部分、これが2020年のコロナショックです。

当時は僕の資産も一気に30%ほど減り、正直、不安で眠れない夜もありました。
でも、僕はここで辞めずに、むしろいつも通り淡々と積み立てを続けたんです。

その結果、相場が回復したときに資産は大きく成長してくれました。
この経験が、僕に「市場に居続けることの大切さ」を教えてくれました。

1500万円の内訳:つみたてNISAとiDeCoの黄金比率

では、1500万円の内訳はどうなっているのか。
僕の資産は、主にこの2つの制度を使って作られています。

  • つみたてNISA(現NISA):約60%
  • iDeCo(個人型確定拠出年金):約30%
  • その他(個別株など):約10%

経理の仕事をしている僕から見ても、この2つの制度は国が用意してくれた、まさに「使わないと損」な制度です。

iDeCoは掛金が所得控除になるので年末調整で税金が戻ってくる、いわば「守り」の資産形成。
一方でNISAは、いつでも引き出せる柔軟性があるので、教育資金なども見据えた「攻め」の資産形成と位置付けています。

この「守り」と「攻め」のバランスこそが、僕が考えるサラリーマンにとっての黄金比率なんです。

つみたて投資を始める前に知るべき3つの原則【僕の失敗談から学ぶ】

僕も最初から上手くいっていたわけではありません。
むしろ、手痛い失敗をしたからこそ、皆さんに伝えたい大切な原則があります。

失敗談:流行りのテーマ株で50万円失って学んだこと

社会人3年目の頃、ボーナスを握りしめて株式投資に挑戦しました。
当時話題になっていたバイオ関連のテーマ株に、「これなら一気に儲かるはずだ!」と安易な気持ちで50万円を投じたんです。

結果は、大暴落。
あっという間に資産は半分以下になり、怖くなって売ってしまいました。

残ったのは、約30万円の損失と、「自分には投資の才能がないんだ」という無力感だけ。
この失敗から僕が学んだのは、当たり前だけど大切な教訓でした。

「一攫千金を狙わないこと」
「素人が市場のタイミングを予測するのは不可能だということ」

この悔しさが、僕を「つみたて投資」という王道に導いてくれた原点です。

原則1:投資はマラソン。「時間を最大の味方につける」

つみたて投資は、短距離走ではなく、ゴールまでの長い道のりを楽しむマラソンのようなものです。
一番の武器は、特別な情報や才能ではありません。
それは「時間」です。

金融庁のデータでも、積立・分散投資を20年間続けた場合、元本割れする可能性がほぼゼロになるという結果が出ています。

これは、一時的に価格が下がっても、長い目で見れば世界経済は成長を続けてきたという歴史的な事実に基づいています。
焦らず、コツコツと。
時間を最大の味方につけることこそが、勝利への一番の近道なんです。

原則2:普段は忘れるくらいが丁度いい。「ほったらかし投資」のすすめ

毎日の株価の動きに一喜一憂していては、どんな人でも疲れてしまいます。
僕も、普段は株価をほとんどチェックしません。

給料日に自動で積立されるように設定したら、あとは基本的に「ほったらかし」。
そのおかげで、仕事や家族との時間に集中できています。
週末に家族とキャンプに行くのが、僕にとって最高の息抜きです。

投資に大切なのは、熱意よりも「仕組み」。
感情に左右されず、淡々と続けられる仕組みを作ってしまうこと。
忘れた頃に資産が育っている、というのが理想的な状態です。

【完全再現】FPが実践する「つみたて投資」の始め方3ステップ

では、ここからはいよいよ具体的な始め方です。
僕が実践してきた方法を、3つのステップで分かりやすく解説しますね。

ステップ1:証券口座を選ぶ【手数料で未来が変わる】

まず最初に必要なのが、投資の拠点となる「証券口座」を開設することです。
銀行の窓口でも作れますが、僕は断然、手数料の安いネット証券をおすすめします。

経理の仕事柄、コストには人一倍敏感なのですが、手数料は確実にリターンを蝕むコストです。
特に、SBI証券や楽天証券といった大手ネット証券なら、手数料も安く、取扱商品も豊富なので初心者の方でも安心して始められます。

ちなみに僕は、楽天ポイントも貯まるので楽天証券をメインで使っています。
まずはスマホでサクッと口座開設の申し込みを済ませてしまいましょう。

ステップ2:非課税制度をフル活用する【国のお得な制度は使い倒す】

証券口座を開設したら、次はいよいよ投資を始めるのですが、必ず「NISA」という制度を活用してください。
これは、投資で得た利益が非課税になる、国が用意してくれた非常にお得な制度です。

通常、投資の利益には約20%の税金がかかりますが、NISA口座での取引ならそれがゼロになります。
これを使わない手はありません。

さらに、老後資金をしっかり準備したいという方には「iDeCo」の併用もおすすめです。
iDeCoは掛金が所得控除の対象になるため、毎年の所得税や住民税を安くできる強力な節税効果があります。

僕自身、FPとしてお客様にプランを提案する際も、まずはこの2つの非課税制度をフル活用することからお話ししています。

ステップ3:投資信託を選ぶ【僕が10年持ち続けている銘柄も公開】

NISA口座で何を買うか。
僕が初心者の方に絶対的におすすめしているのが「投資信託」です。

投資信託とは、たくさんの投資家から集めたお金を専門家が運用してくれる、いわば「投資の詰め合わせパック」のような商品。
これ1本で、世界中の様々な企業に分散して投資できるのが最大の魅力です。

特に、

  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

この2つは、非常に低コストで世界経済の成長に乗ることができるため、「投資の神様」ウォーレン・バフェットも推奨するインデックス投資の王道と言える商品です。

ちなみに、僕が10年間コツコツと積み立てているのも、この「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」です。
まずはこのどちらか1本を選んで、毎月決まった額を積み立てる設定をすれば、あなたの「つみたて投資」がスタートします。

【継続のコツ】暴落も乗り越えた僕の「ほったらかし投資術」

始めることと同じくらい、いや、それ以上に大切なのが「続けること」です。
市場が暴落したとき、どうやって心を保てばいいのか。
僕の経験から、継続のコツをお伝えします。

コロナショックで資産が30%減!それでも僕が続けた理由

今でも鮮明に覚えています。
2020年の春、コロナショックで世界中の株価が暴落し、僕の資産も1ヶ月で数百万円が消えました。
毎日減っていく評価額を見るのは、本当に辛かったです。

「今すぐ売った方がいいんじゃないか…」
そんな悪魔のささやきが、何度も頭をよぎりました。

でも、僕は積立を止めませんでした。
なぜなら、「暴落は、優良な資産を安く買えるバーゲンセールだ」と知っていたからです。

いつもと同じ1万円でも、株価が安いときにはより多くの株数を買うことができます。
この時期に淡々と買い続けたことが、その後の相場回復局面で、僕の資産を大きく押し上げてくれました。

嵐が過ぎ去るのを信じて、航海を続ける。
暴落時こそ、つみたて投資の真価が問われるときなのです。

家計と連動させる「先取り自動積立」の仕組み

意志の力だけで投資を続けるのは、とても難しいことです。
だからこそ、「仕組み」で解決するのが一番です。

僕が実践しているのは、給料が振り込まれたら、すぐに一定額が証券口座に自動で振り替えられる「先取り自動積立」です。
生活費として使う前に投資に回してしまうので、「今月は使いすぎたから投資はやめておこう」ということが起こりません。

これは経理やFPの知識からも言えることですが、資産形成の鉄則は「収入 – 支出 = 貯蓄」ではなく、「収入 – 貯蓄(投資) = 支出」です。
この仕組みさえ作ってしまえば、あとは本当にほったらかしでOKです。

よくある質問(FAQ)

最後に、僕がセミナーなどでよくいただく質問にお答えしますね。

Q: 月々いくらから始めるのがおすすめですか?

A: 結論、無理のない範囲で「月々1,000円」からでも大丈夫です。
大切なのは金額の大小よりも、「まず始めること」そして「長く続けること」です。
僕も最初は月5,000円からでした。
まずは家計を見直して、浮いたお金から始めてみるのがおすすめです。

Q: 教育資金や住宅ローンがあっても投資はできますか?

A: もちろん可能です。
僕も住宅ローンを払いながら、子ども2人の教育資金を準備しています。
重要なのはライフプラン全体のバランスです。
いつでも引き出せるNISAは教育資金の準備に、原則60歳まで引き出せないiDeCoは老後資金の準備に、というように目的別に口座を使い分けるのがFPとしてのおすすめです。

Q: どのタイミングで始めたらいいですか?

A: 「今日が一番若い日です」というのが僕の答えです。
相場のタイミングを正確に読むことは、投資のプロでも不可能です。
つみたて投資は時間を味方につける投資法なので、一日でも早く始めることが最大のメリットになります。
思い立ったが吉日、まずは第一歩を踏み出してみましょう。

Q: 妻(夫)が投資に反対です。どう説得すればいいですか?

A: 僕も最初は妻に心配されました。
大切なのは、リスクをきちんと説明し、安心してもらうことです。
「一攫千金を狙うギャンブルではないこと」「国の非課税制度を使うこと」「世界経済の成長に少しずつ投資すること」「まずはお小遣いの範囲から始めること」などを丁寧に伝えてみてください。
この記事を一緒に読んでいただくのも、良いかもしれませんね。

Q: 10年後に1500万円を達成するには、月々いくら必要ですか?

A: あくまでシミュレーションですが、仮に年利5%で運用できたとすると、毎月約9万円の積立で10年後に約1500万円になります。
もちろん、これはあくまで目安です。
最初から無理をする必要はありません。
まずは少額から始め、昇給や転職などで収入が増えたタイミングで積立額を増やしていくのが現実的なプランです。
金融庁の「資産運用シミュレーション」で試算してみるのも面白いですよ。

まとめ

10年間、僕が続けてきた「つみたて投資」の全手法をご紹介しました。
振り返ってみると、本当に特別なことは何一つありません。

個別株で失敗した僕がたどり着いたのは、「時間を味方につけ、世界経済の成長にコツコツ乗っかっていく」という、誰にでも再現可能な王道でした。

僕にとって投資は、お金を増やすためだけのギャンブルではありません。
お金の不安から自分と家族を解放し、本当に大切なことに時間とエネルギーを集中させてくれる、人生を豊かにするためのツールです。

この記事を読んで、「自分にもできそう」と少しでも感じていただけたなら、これ以上嬉しいことはありません。

まずは月々1,000円からで大丈夫です。
あなたの人生で一番若い今日、未来の自分のための小さな一歩を踏み出してみませんか。

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