サテライトサイトとは
ホームページへのアクセスは、大きく分けると検索サイトからの流入・外部サイトからのリンクという二種類になります。
訪問者はキーワード検索を通して、あるいは他のサイトからのリンクをたどってサイトにアクセスを行うのです。
つまり検索結果で上位に表示されること、そして外部サイトから多くのリンクを集めることがSEO対策に繋がります。
質の高いコンテンツを積み重ねていけば、徐々に外部サイトからのリンクは増加していきますし、結果的に検索サイトからの評価も高まっていくでしょう。
しかし自然にリンクが増加するのを待っているだけでは、サイトが高い評価を得るまでに非常に長い時間がかかってしまいます。
より効果的にアクセス数を増加させたい、そんな場合に用いられるのが「サテライトサイト」を使ったSEO対策です。
サテライトサイトとは、メインに運営しているサイトへの外部リンクとアクセス流入を目的として作られる副サイトのことを指します。
アクセスを集めたいサイトに関連する内容の副サイトを作成し、コンテンツ内からメインサイトへとリンクを貼ることで、検索サイトからの評価向上と訪問者の誘導という2つの効果が得られるのです。
関連性など外部リンクの質を考える
サテライトサイトによるSEO対策を行う際には、検索エンジンが外部リンクの質をどんな点から評価しているのかを意識する必要があるでしょう。
まず最初に注意したい点として、同一ドメインからのリンクは外部リンクとして認識されないということが挙げられます。
サブドメインを使用して副サイトを複数作成し、メインサイトへのリンクを貼ったとしても、検索エンジンから内部リンクと判断されてしまう可能性があるのです。
それぞれ異なるドメインで副サイトを作成した方が、メインサイトの評価が高まりやすいということになります。
また検索エンジンはサイトコンテンツの内容についてもチェックしているため、メインサイトと関連性の薄い記事からリンクを貼っても意味がないといわれています。
関連性のないページからむやみに外部リンクを送ったとしても、評価が上がることはなく、むしろスパムとみなされて逆効果になってしまうこともあるため注意をしましょう。
サテライトサイトはコンテンツの質を重視
サテライトサイトによる被リンクSEO対策は昔から行われていましたが、質の低いサイトが乱造された時期もあったため、現在はコンテンツの質(質の高いサテライトサイト)が重視されるようになったといわれています。
外部リンクについても、数やキーワードだけでなくリンク元になっているサイトの質やメインサイトとの関連性などから判断されるようになりました。
内容の薄いサイト、更新されていないサイトからのリンクは重視されなくなってしまったため、サテライトサイトの運用においても質が重要となってきています。
昔のように副サイトからリンクだけを貼り、その後放置するといった形では、ほとんど効果が得られなくなったといわれているのです。
常に変化し続けている検索エンジンの評価基準に合わせて、SEO対策方法も変えていかなくてはなりません。
メインとはややずらしたテーマを扱うことがポイント
検索エンジンからの評価が厳しくなったサテライトサイト運用ですが、しっかりと運営されているサイトであればメインサイトへの直接流入が期待できます。
たとえばメインサイトでアンチエイジング化粧品について取り扱っているのであれば、シミやたるみといった美容の悩みに特化した副サイトを運営し、解決方法としてメインサイトを紹介することができるでしょう。
メインサイトと全く同一の内容を展開するのではなく、メインとはややずらしたテーマを扱い、アクセス流入の裾野を広げていくことがポイントです。
副サイトのコンセプトに迷ったのなら、共起語や関連キーワードなどをチェックして、アクセス流入に繋がりやすいテーマを探してみましょう。
訪問者がコンテンツを読みリンクをたどりたくなるような内容であれば、検索エンジンによるメインサイトの評価も高まりやすくなります。
関連性が高く内容の濃いサイトからのリンクは検索エンジンからも評価を受けやすくなるため、結果として検索エンジンへのSEO効果も得ることができるのです。
数よりも質を重視してサテライトサイト運用を行う
しっかりとした内容のサイトを補助的に複数運営していくことは、時間的にも金銭的にもコストがかかってしまいます。
一つ一つ違ったドメインを取得して維持していくだけでも費用がかかりますし、サイトの評価を高めるためには一定以上のサイクルで更新を続けていかなくてはなりません。
内容のない副サイトを運営してもほとんど意味がないといわれていますので、コストを下げるためには数を絞っていく必要があるでしょう。
たった一つの副サイトであっても、内容がしっかりとしていれば十分なSEO効果が得られるといわれています。
検索エンジンによる評価が数よりも質を重視する傾向となっていますので、外部リンクの数を増やすことよりも質の高いリンクを作っていくことに注力した方が良いといえるでしょう。