刺青除去の方法について

刺青

1.刺青を消したい場合はどうする?

若い頃に入れた刺青を消したいと考える人は多いです。
特に就職や結婚を機に考えたり、出産してから子供とプールや温泉に行けないことに悩む人がたくさんいます。

中には生命保険に入ろうとしたら断られてしまったという人もいます。
人によって入っているデザインや大きさが異なるため、除去する際には状態に合った方法を選ぶ必要があります。

刺青除去にはいくつかの方法があります。
切縫法は昔からある方法で、皮膚を切り取り縫い合わせる治療です。

範囲が小さければ1度の治療で終わりますが、大きい場合は皮膚に余裕がない時は何度かに分けて治療を行います。
皮膚を切るために深いところまで色素が入っている場合にも対応できます。

ただ、切ったところを縫い合わせるので、完治後も縫い合わせた跡がのこります。
治療後には内出血や腫れ、むくみなどは起ります。

2.健康な皮膚を刺青の上に移植する植皮術

植皮術は、健康な皮膚を刺青の上に移植することで除去する方法です。
皮膚を削ってその上に移植するので広範囲なデザインにも対応可能です。

この治療は火傷なのにも使われているので、治療の跡を見られても火傷をしたとごまかすことができます。
ただ、健康な皮膚を切除しなければいけないことと、傷口が2か所できてしまうなどのデメリットもあります。

皮膚の壊死や血種などのリスクのある治療法と言えるでしょう。
削皮術は医療用の特殊なカミソリでデザインを削って除去し、新しい皮膚が再生するのを待つ方法です。

ただ、削れる深さには限界があるので深い層まで色素が入り込んでいると残ってしまうことがあります。
1度で広範囲の治療が行えますが、体の負担を考えて1度に治療できる範囲は決められています。

治療後には火傷の跡のような状態が残りますが、年々薄くなっていきます。
治療には麻酔を使いますので痛みを感じることはなく、治療後にも痛み止めが処方されます。

3.レーザーを使った除去治療

最近よく行われるようになったのは、レーザーを使った除去治療です。
レーザーを照射させるので、切るなどの外科的処置が苦手な方にもおすすめです。

ただ、色素などによっては消せない場合があるということを知っておきましょう。
レーザーにはいくつかの種類があるので、状態に合わせて選択します。

浅いところに入っているデザインで、墨などで単色のデザインほどきれいにすることができます。
カラフルなデザインの場合は、出力の強いレーザーを使うことで対応しますが、使っている色素などは治療してみないと分からない部分があり、完全にきれいになることは難しいです。

レーザーをデザインに照射すると、色に吸収され瞬間的に大きな熱を発し周辺の色素を分解します。
分解された色素は細胞が分解して体外に排出したり、お肌のターンオーバーによって少しずつ薄くなっていきます。

刺青除去大阪 レーザーより引用

ただ、この作用はとてもゆっくりと行われるので、レーザーを照射したらすぐにきれいになるわけではありません。
事前に麻酔をしてから治療に入りますが、麻酔には2つの種類があります。

局所麻酔を注射してくれれば痛みを感じることはありませんが、塗り薬だけの場合ですと治療中に痛みを感じます。
どちらを使うかはクリニックによって異なります。

4.素早く刺青を消すなら切除が一番早い

レーザーは何度も繰り返すことで色を薄くしていく治療ですが、照射すればしただけ皮膚が盛り上がることもあり、きれいにならないこともあります。
何度もかかるということは、それだけ治療費と期間がかかるということです。

しかし、刺青を消したいと考えている人はきれいに安く、そして早く除去したいと考えています。
そのような場合はレーザーよりも切除などの方法が1回で終わる点などから選ばれることもあります。

ただ、切除は広範囲には向かないなどの特徴があります。
デザインや大きさに合わせた治療法をせんたくしなければいけません。

治療期間の目安としてはレーザー以外は即日の治療が可能ですが、治療の跡がのこってしまいます。
切除は皮膚の深い部分まで取り切ることができるので確実性が最も高く、その後に植皮術や削皮術、そしてレーザーという順番です。

切除術と植皮術は刺青の種類を問わず治療をすることが可能です。
治療期間や手術跡の有無、確実性などを考えて状態に合った治療法を選択する必要があります。

どの方法も完全にきれいなお肌になることはありません。
治療を受けたらすぐにきれいなお肌になると思っていると、手術跡に驚いてしまうことがあります。

事前に医師とどのような方法で治療するのかをよく相談し、その治療方法のメリットだけでなくデメリットについても知っておくと安心です。
治療後には痛みや腫れなども出るので、仕事をしている場合は休み方や薬の処方についても聞いておきましょう。

刺青というのは入れる時のように気軽に消せるものではないことが分かります。
一般的により面積が広ければ広いほど、治療にかかる期間や費用が高くなる傾向があります。
治療法によってはその日のうちに治療が受けられるものもありますが、予約をして治療に入る方が多いでしょう。

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